杉並区エコスクールにおける住環境学習プログラムの開発その6 木と森に関する住環境学習プログラム

摘要

既報１）に示したように、筆者らは2008年度より杉並区立荻窪小学校等において、エコスクールの学校施設を利用した住環境学習プログラムづくりに取り組hできた２?３）。本報では、６年生用のプログラムとして2009?10年度に検討を行ってきた、木と森に関する住環境学習プログラムの開発について報告するものである。本プログラムは、荻窪小学校新校舎に採り入れられたエコなシステムのうち、“内装木質化”に関連する内容として考案されたものである。まず2009年度末に、教室の壁に用いられた地元東京多摩産の杉板の製材者を講師として招き、職業教育の一環として、2校時で当時の6年生に話をする機会を設けた。その際、児童達は興味深く熱心に話を聴いている様子であったほか、学校にとっても“間伐材を使っている”という認識が“誤り”と判明するなど、実際の生産者から直接聴くことの効果を実感できた。