産業技術短期大学 二井見研究室のRT－教育用ヒューマノイドロボットとROBO-BLOCK(ロボットブロックシステム)

摘要

理科離れ，工学部離れが叫ばれて久しい．ロボットは，それらを防ぐ手段の一つとして注目されている．教育用ロボットには，「使いやすさ」，「導入しやすさ」，「教育目的」が必要である．ロボットを教育で使用する場合，教育者がロボットの専門家であるとは限らず，扱いやすさ，使いやすさが求められる．LEGO Mindstormsは，その好例である．教育現場では，ある程度まとまった人数で教育を行う．1台あたりで教育できる人数により，必要な台数が決まる．ある程度の台数を必要とするため，1台あたりのコストは抑えられる方が良い．また，教育を受ける人に対し，適切な「教育目的」が必要である．「使いやすさ」「導入しやすさ」を満たしていても，教育したいことと，そのロボットで教育できることにずれがあると，使用することができない．逆に，「教育目的」が最適ならば，多少のコストに目をつむることができる．「使いやすさ」，「導入しやすさ」，「教育目的」を念頭に置きながら，教育用ロボットを開発し，実際に教育で活用してきた[1]．これまで開発してきた教育用ヒューマノイドロボットとROBO-BLOCK(ロボットブロックシステム)について報告する．