施設的要素と居住地特性からみた放課後子ども教室の実施状況に関する研究

摘要

結果としての地域特性を以下に示す（図４）。施設的要素として、主な活動場所である小学校数（11歳～16 歳人口10 万人当たり）が多いと活動の実施率が高い。また、社会体育施設の整備状況は差が大きいことから小学校数の維持、都道府県で差の少ない代替施設の検討が必要である。居住地特性のうち人的要素の観点からは、高齢者が多いと指導者となる人材の確保がしやすく活動の実施率が高いため、地域内で人材の把握方法を検討する必要がある。また、人的要素、地域的要素と生活的要素の観点から、人口増加率が高いと地域コミュニティが多様となるため活動の実施率は低い。また農業が盛んな地域は指導者となる大人の定期的な時間の確保が難しいと考えられ活動の実施率が低い。そのため、新しいコミュニティと農業が盛んな地域を連携させる仕組みなどが必要であると考えられる。