家庭科住居領域の指導の実態と課題:中学校教員の調査を通して

摘要

学校教育の中で家庭科は、小学校第５学年から履修が始まり、中学校、高等学校と継続してすべての児童生徒が学ぶ教科である。家庭科は、衣食住、家族・家庭、消費・環境など生活全般を学習対象としており、生涯にわたって、生活の充実向上を図る能力と実際の生活の中で活用できる実践的な態度を育成することを目指し、日常生活に必要な基礎的・基本的な知識及び技術を習得する。環境の変化に伴って、子どもたちが様々なことを生活の中で実際に経験する機会が減少している中で、生活に関わることを実践的・体験的な活動を通して学んでいる家庭科は、学校教育の中で重要な役割を果たしている。