単一ナノキャビティのコヒーレント応答によるフェムト秒表面プラズモン波束の位相変調

摘要

メタマテリアル・メタ表面を構成する、ナノキャビティなどの電気的/磁気的共鳴を有する微細構造は、各々が共鳴周波数付近での電磁場の変調効果を有し、それらの集積的な効果として天然物質にはない巨視的な電磁気的特性を発現する[1]。この様な微細単位構造（メタ原子）からなるメタマテリアル・メタ表面による電磁場の制御は、伝搬光のみならず、金属表面を伝搬する表面プラズモンポラリトン(SPP)にも適応される[2]。SPPは次世代型デバイスにおける信号のキャリアとして期待されているため、メタ表面を利用した素子の構成要素となるメタ原子とSPP波束の相互作用の解明は重要である。