ポリドーパミン-鉄コンポジッ卜膜の作製と焼成による触媒電極への応用

摘要

燃料電池には、高価な白金を酸素還元反応(ORR)の触媒に用いているため、コストや 資源の面で大きな課題がある。そのため、白金に代わる触媒活性点として鉄などの非白金金属触 媒ゃ窒素含有炭素触媒の研究が行われている。我々は、気液界面におけるドーパミン(DA)の酸化 重合により形成したポリドーパミン(PDA)1を窒素ドープ炭素材料の原料として着目した（Fig. la)。 PDAは金属イオンとの錯体形成や、アミン基を有する化合物と付加反応により、多様な金属ィォ ンゃ窒素元素を有する炭素材料の原料となり得る。本研究では、鉄や窒素元素をドープしたPDA コンポジット膜を作製し、焼成により得られた炭素材料のORR活性を評価した。