チオフ工ン共存下でのチエ二ルポルフィリンの電解重合によるスーパーオキシド高感度検出電極の作製と活性酸素センサーへの応用

摘要

活性酸素検出用電極触媒として，鉄(III) メソテトラ（3-チエニル）ポルフィリンブロミド（［FeBr（ttp）］）に1-メチルイミグゾールを軸配位させた六配位錯体（［Fe（im）_2（ttp）］Br）にチオフェソを混入さrnせ，電解重合法により重合膜を形成した．［Fe(im)_2（ttp）］Brとチオフェソのモルユニット比は1：0，1：rn4，1：8，1：16，1：32，1：100，0：1とした．作製した修飾電極のin vitro における機能評価として，キサンチン／キサンチンオキシダーゼ（XOD）系によりスーパーオキシドアニオンラジカル（O_2~- ・）を発生させrnると，クロノアンペロメトリーにおける残余電流からの電流値の上昇が得られた．本センサーを用いたrnO_2~- ・の電気化学的応答は，センサーの作用極に一定電圧を印加することにより，O_2~- ・の触媒酸化電流として観測された．さらにXOD活性から算出したO_2~- ・濃度と電流増加量の間に1次の相関が確認されたrnことから，O_2~- ・を定量的に検出できることが示された．電解重合膜において，モノマーである［Fe(im)_2rn（ttp）］Brとチオフェンの混合比を変化させた場合，導電率はチオフェソ量の増加とともに増加したが，rnセンサーの検出感度は，モル比1：8が最も高いことが明らかとなった．センサーの高感度化には，O_2~- ・rnに対する活性点が多く，かつ導電性の高い重合膜が必要であることが明らかとなった．