Effect of temperature on the respiratory rate and changes of organic acid contents of tomato fruits during the storage

摘要

緑白熟期のトマト果実を4°, 33℃および室温に貯蔵し, 呼吸量, 酸度およびガスクロを用いて有機酸の変化を測定した結果1)室温ではクライマクテリックピークをもつ呼吸と追熟がみられたが, 4°, 33℃ではクライマクテリックがみられず追熟は進まず, 呼吸量は低く抑えられた.2)果実のゼリー部と果肉部では, ゼリー部の酸度が高く, 追熟にともなう酸度の減少が大きい.3)正常に追熟した果実に比し, 4℃貯蔵の果実ではコハク酸, オキザロ酢酸の増加が見られ, 33℃の果実では, クエン酸の増加と乳酸が見られた.また33℃処理後, 150, 200日を室温で貯蔵した果実では, クエン酸の減少とリンゴ酸, オキザロ酢酸の蓄積が大きくなりリンゴ酸含量が最も多くなった.終りに本研究に協力を頂いた, 本研究室所属であった清水満二君およびトマト果実を提供して下さった, 農場桑原技官に感謝の意を表します.