曲げ作業の現場が変わる：曲げの外段取り化で機械稼働率を改善ToPs600とネットワーク運用でV130を活用

摘要

板金業界の課題の一つが全工程を通して機械を止めずに生産性を高めるということ。 中でも曲げ工程は三面図や展開図を見ながら曲げ順、金型のレイアウトなどを考え、ロット加工に入る前に試曲げを行い突き当て長さや、突き当て量を補正するなどの作業が伴う。 こうした内段取り作業によって曲げの稼働率は新規、リピートを問わず極めて低い値になっていた。 そこで、機械を稼働しながら外段取りで加工データが作成できる曲げ加工システムに対する関心が以前から高かった。 今回は業務用クリーニング機械の開発、製造を行う株式会社稲本製作所を取材した。 同社は業務用洗濯機や乾燥機のフレーム、カバーなどの板金部品の加工用として昨年10月、トルンプ社製のプレスブレーキTrumaBend V130とBendCAM、ToPs600のネットワークを導入して活用している。