当社では,2002年より多岐にわたる分野のお客様に対し,お客様機器·装置の基板組立,装置組立,検査を一貫して行う生産サービス(EMS: Electronics Manufacturing Service)を提供してきた。 近年,特に基板組立生産サービスにおいては,お客様機器·装置の高性能化·高速化に伴い,取り扱う基板の大型高多層化傾向がある。 さらに,2006年7月のRoHS(the Restriction of the use of certain Hazardous Substances)指令発令を前に規制物質の1つである鉛の使用を制限した鉛フリー実装の要求も加速している。 従来,鉛フリーはんだ付けでは,共晶はんだ付けに対して,溶融温度の違いからはんだ付けが可能となる温度領域が狭い。 一方で大型高多層基板のはんだ付けについては,実装部品間·基板間の温度ばらつきが大きくなるため,さらに繊細な温度制御が求められている。 今回,古河電気工業株式会社殿とはんだ付けのキープロセスである,リフローはんだ付け工法について,共同で開発を行った。 本書では大型高多層基板の鉛フリーはんだ付けを実現する新リフロー加熱方式を紹介する。
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