最先端の解析科学「3次元アトムプローブ（3D-AP）」を駆使し「考えてものを作る」

摘要

現在新日鉄では、鉄鋼材料の解析に「3次元アトムプローブ（Three－Dimensional AtomProbe：以下、3D-AP）」を使用している。 「アトム」は原子、「プローブ」は精密測定、その名の通り約100万個におよぶ原子を1つずつ直接測定して、元素種と鋼材中の位置を調べる最先端の装置だ（写真1）。 その特長は試料の構成元素の立体配列を3次元で観察できる点にある。 3D－APでは、電子顕微鏡によっても観察することができない鋼中の微細組織をどの方向からでも自由に観察でき、形状を立体的に捉えることができる。