パーキンソン病における磁気刺激の有効性と臨床応用

摘要

パ一キンソン病（PD)は，無動，筋強剛，安静時振戦; 姿勢反射障害といった運動症状を呈する神経変性疾患 である。レポドパという有効な治療法があることから， 神経難病の中では比較的治療に取り組みやすいともい える。しかし，薬物長期投与による合併症が高率に生 じること，レポドパの効果が得られにくい非運動症状 が問題となることが多く ，補助治療の開発は重要である。 反復磁気刺激法は刺激部位に対して，刺激後も持続す る抑制、促通効果をもたらすことが示されており，近年 PDを含む神経、精神疾患の治療に応用されつつある。