パーキンソン病における経頭蓋的磁気刺激(TMS)治療効果の検討

摘要

目的:パーキンソン病(PD)患者にTMS治療を行い,電気生理学検討も行った.方法:PD患者5名(平均67.6歳,Hoehn&Yahrの重症度平均3.4)にMagstim200と円形コイルを使用し,前頭葉を広く刺激した.1日100回を週1回, 8週継続した.結果:臨床症状は全例で改善し,UPDRS motorスコアは有意に改善した.運動野の興奮性は変化しなかった.結論:TMS治療はパーキンソン症状を改善する可能性がある.