化学演示実験による化学の振興と普及への長年の貢献

摘要

池本勲氏は1968年に東京大学大学院理学系研究科化学専門課程博士課程を修了後（学位取得），同大学の助手·講師·助教授を経て，1983年東京都立大学理学部化学科教授に就任し，2004年定年退職した。同氏は有機固体の物性の研究，特に有機超伝導体の研究を進めるかたわら，80年代初めから日本化学会及び同関東支部の「化学展」，「化学への招待」，「学校訪問講義実験」などの企画に携わるとともに演示実験を精力的に実施した。また，多くの演示実験の実験書·ビデオ等の監修·制作に携わり，長年にわたって化学の振興と普及に貢献してきた。