超音波デバイス：中央部に2段の突起を持つ圧電円板振動子利用の微少量粉体供給デバイス

摘要

現在、医薬品や食料品、電子部品を始めとする様々な分野で粉体が利用されている。 この中で粉末成形や粉末の添加などでは、成形品の小型化や添加物の高精度化が近年急速に進hでおり、高精度な粉体移送、粉体供給方法の開発が強く望まれている。 筆者らは、超音波伝送体として伝搬損失の多い材料を用いることにより、終端で吸収素子を用いることなく伝送体に屈曲進行波が励振できること、さらにこの屈曲進行波を利用する粉体移送デバイスを提案し、このデバイスが少量の粉体の定量的な移送·供給に有効に活用できることを報告してきた。しかしながらこの方法では、一般的に粒径が小さい場合には、パイプへの粉体の取り込みや粉体供給の定量性などに問題があった。