樹脂フイルムのロボット分野での活用--魚型水中ロボットの開発を例に

摘要

近年，タンカー事故による油流出，原子力発電所からの放射性物質の流出などを背景に，水中ロボットによる自律的な水質検査の実現が強く望まれている。また，水中構造物敷設の際に行う環境計測，船底検査など水中における作業の多くは専門のダイバーによって遂行されている。これらの作業は危険をともない，専門のダイバーであっても長時間の連続した作業を行うことはできず，ダイバー不足による工期の遅れやコスト高という産業界のニーズからも，水中ロボットを活用することが求められている。