極高表面積メソポーラステタニアの細孔壁ミクロ構造の解析

摘要

ドデシルアミンのミセルを型材に合成した二酸化チタンは細孔径の一様な非晶質酸化物であるが，比表面積は1250m~2·g~（－1）を超える。 このメソポーラスTiの局所構造をXAFS分光法により解析した。 Ti K吸収端前領域の吸収の位置と強度から，5配位と6配位のTiが共存していて，その比は1：2であることが明らかになった。 673Kの焼成で比表面積は大きく減少するが,5配位Tiの数も同時に減少した，Ti-O結合に関して振動非調和項の補正を行うと，Gauss型ポテンシャルは273KでTi-O結合距離を0.0125nm小さく評価することが明らかになった。表面Debye温度を見積もると213Kとなった。