(4)温間、熱間鍛造金型

摘要

温間、熱間鍛造工法は、高強度、複雑形状の素形材を低コスト、高能率で生産できるので、自動車のエンジン、足回り部品などの素形材製造に欠かせない工法である。 しかし、高温に加熱された金属材料を鍛造加工する温問、熱間鍛造金型は、繰り返し大きな熟的、機械的負荷を受けるため、型寿命が他工法の金型に比べて極端に低く、生産性、経済性、そして環境負荷の観点から、型寿命向上のインパクトは非常に大きい。 金型の寿命を決定付ける表面の損傷に対しては、表面のみに必要機能を付与できる表面改質処理の期待が大きい。 本稿では、温間、熱間鍛造金型の表面改質の適用動向について解説する。