取りに行く物流でコストダウン－ミルクラン方式への展開

摘要

従来の調達物流は、納入企業が自社便か輸送業者に委託して発注企業に納品していた。 物流慣習では、原材料、部品、製品の納入は、納入企業が指定の場所まで納入することが行われていた。 配送物流費は商品代金に含まれているために、発注企業としては物流作業効率を気にすることなく、小ロット、多頻度、指定時刻、指定場所、指定ロケーション、商品入れ替え後の納入等、物流作業を拡大した納入を要請してきた、そのために物流費が水面下で見えないので、削減対策が実施できない状態であった。 この慣習を取りやめて、発注企業が物流作業を管理し、取りに行くことに変更する。これを実現するためには企業全体活動に拡大して、資材、製造、物流の関連と全体最適の観点から推進することが必要になる。 「取りに行く物流」は購入部品に含まれている輸送費、保管費、流通加工費、包装資材費を分離して、発注企業の管理範囲で物流費削減を行うものである。