単位水量とスランプの全数測定値のクラウド上でのリアルタイム参照による品質の向上: PRISM制度を用いた天ケ瀬ダム再開発トンネル流入部での試行と実証

摘要

コンクリート工の生産性向上協議会(‘19.3)では，今後の展開として「生コン情報の電子化」による情報共有，CIM の活用や革新的技術・工法の導入に期待が示されている．筆者らは「建設現場の生産性を飛躍的に向上するための革新的技術の導入・活用に関するプロジェクト（以下，PRISM）」を活用し，2018年度に国交省直轄 6 現場において生コン情報の電子化を試行し，出荷～打込みにおける品質情報を電子化してクラウド上に保存することで，発注者，施工者，生コン供給者の 3 者が打設進捗や運搬車毎の生コン品質状態，フレッシュ試験の実施映像をリアルタイムに共有する仕組みを構築した（図－1）．