企業の枠を超えて部会を代表する4人が語る: プラスチック機械業界の現状と課題、そして将来に向けて取り組むべきことを考える

摘要

米中貿易問題の影響を強く受け全般に低調だった2019年。プラスチック機械業界の現状と更なる発展のために取り組むべき課題について、小池純部会長（東芝機械株式会社)、田畑禎章副部会長（東洋機械金属株式会社)、松尾敏夫副部会長（株式会社日本製鋼所)、布下昌司氏（株式会社日本製鋼所）の4人に語っていただいた。「射出成形機業界は、201年まで好調を維持していたのですが、産業機械工業会の業界受注統計値は2020年に入り全体的に減少しています。2018年が月あたり1,100～1,600台と好調だったのに対し、2019年に入ると1,000台を割る月が出てきました。9月以降では700～900台となり急激に落ち込hでいます。米中貿易摩擦の影響で中国の内需が停滞し、それが全世界に広がっているイメージです。唯一好調と思われたインドも2019年の後半から落ち込み、製造業にとって厳しい状況であると思います。国内では生産性を上げたいという思いから更新需要や自動化への設備投資に動きがありますが、全体的には弱含みです。