待ったなし！機械加工で生き残るための条件はこれだ：V.各地の中小企業は生き残りのため，こう取り組hでいる－山梨県の中小企業が生き残りをかけて取り組hでいること

摘要

山梨県では，工業振興施策の一つとして昭和61年に，業種別技術指導·試験を主要業務とする6つの指導所（繊維，食品，研磨，メリヤス，機械金属，木工）を統合整備し，地域性を考慮して山梨県工業技術センターと富士工業技術センターの2つに組織再編を図った．さらに業界の要望に応え平成4年には，研究開発のために，「高度な試験·評価測定機器」を充実整備した現在の工業技術センターを建設し研究·指導部門の体制強化を図った．山梨県内の製造業を対象に，経営の高度化に向けて行政に何を期待するか調査を行ったところ，「共同研究·試作加工が自由にできる開発型施設の整備」の要望が強かった（図1）．