過密道路上の高速送り出し工法/有松高架橋

摘要

第二東名高速道路の有松高架橋は,名古屋地区の大動脈である国道23号線上に建設されるので，交通規制回数を少なくするため橋梁形式に連続鋼床版箱桁，架設工法に送り出し工法が採用された。現地架設では限られた夜間交通規制時間内で大重量の橋梁を送り出すことが求められた。従来の送り出し架設工法では送り出し速度が遅く交通規制の回数を大幅に増やす必要があり,工期が増大する問題があった。 このような非常に厳しい施工条件を解決するために，新たな高速送り出し架設工法の開発を行った。 本報では，高速送り出し装置,及び多数のジャッキ群の自動制御システムの開発と施工について紹介する。