心理学にとっての化粧

摘要

化粧に関する心理学的研究は1980年代から盛hになってきた．これらの研究を概観し，心理学は化粧の何に興味を持ち，何を課題として取り上げてきたかを整理する．それを踏まえて，化粧研究に関するささやかな提言を行う．化粧に対する研究アプローチの可能性は多岐にわたる．例えばその処方については薬学を含む広義の化学がその任を果たし，現実の使用場面ではファッションの流行との関連性が問題となり，考現学的アプローチが適用できる．