大型·中型ガスタービン用発電機の開発と異常予兆検知·診断技術

摘要

本稿では，開発技術を適用した500MVA級水素間接冷却機を設計·製作し，工場回転試験にて99.14%（遅れ力率0.8）の高効率を達成した結果と，現在詳細設計の段階にある，一軸GTCC向けCGS配列（ガスタービンー発電機-蒸気タービンの配列）の800MVA級水素間接冷却機の開発状況を述べる。また，再生可能エネルギーの台頭により，ピーク電源として急速起動と負荷変動追従のできるガスタービンの需要が高まっており，そのソリューションとして，MHPSでは300MW級のガスタービン発電機セットを提供している。その発電機は運転保守の容易な空気冷却機を志向する場合があり，ここでは，ガスタービン向け350MVA級の大容量空気冷却機の設計·製作状況も述べる。MHPSでは，火力発電プラント機器の開発，設計，製作，建設，試運転からサービスまでのトータルソリューションを展開している。加えて，火力発電プラントの最適運用を目指して開発された分析プラットフォームを含むデジタル総合ソリューション，MHPS-TOMONIも提供している。ここでは，MHPS-TOMONIのサービスコンテンツの一部である発電機異常予兆検知アプリケーションや，実運転データに基づく物理シミュレーションについても紹介する。