CFBボイラと蒸気タービン発電について

摘要

昨今，地球温暖化による自然環境への深刻な影響は，大きな問題となっている。地球温暖化の原因である二酸化炭素などの温室効果ガスを抑制することは，現代社会の課題の一つである。大量の化石燃料を用いて電力を発生させる発電産業においても，化石燃料に代わる燃料を使用し，二酸化炭素の排出を抑制することは重要である。また，わが国に目を向けた場合，エネルギー自給率は，平成27年度エネルギー白書によるとわずか6%と，エネルギー資源のほとhどを海外から輸入しているのが現状である。それゆえ安定的にエネルギーを確保することもまた日本の発電産業には大きな課題である。これらの課題の解決策として近年注目されているのが再生可能エネルギーである。再生可能エネルギーとは，自然界から持続的に利用することができるエネルギーであり，自然豊かな日本には豊富に存在している。このため，安定的なエネルギーの確保が期待できる。