CFD-ACE+による乱流燃焼のラージエディシミュレーション

摘要

CFCD-ACE+は，CFD Research Corporation（CFDRC，本社：米国）が開発した有限体積法に基づく汎用熱流体解析ソフトウェアであり，熱流体現象のみならず，広範囲かつ複雑な工学問題の数値解析を可能にする先進的な機能が多数組み込まれている。 特にLESを用いたガスタービン燃焼器内の乱流燃焼の数値解析においては，DOE（米国エネルギー省）や米国空軍，NASAの資金提供を受けCFDRC社による精力的な研究開発が行われてきた。 現在は，ESI Group（本社：フランス）がCFD-ACE+のライセンスの提供·プロダクトの開発を行っているが，CFDRC社における物理モデルの研究開発も継続して行われている。 本稿では，CFD-ACE+における乱流燃焼に特化した物理モデル·数値解析手法，CFD-ACE+の乱流燃焼解析への適用事例について紹介する。