金属物体裏面に貼り付けられたUHF帯RFIDタグの反射板を利用した読み取り手法に関する研究

摘要

金属対応タグはコストが高いため普及しにくい状況である．一方，ダイポールタグは安価なためRFID に費やす導入コストを削減するのに非常に効果的である．本稿では，金属対応タグは用いず，安価なUHF帯RFID タグを用いて，金属物体に近接させた状態における読み取り性能を向上させる技術を提案する．金属円筒と仮定した．金属物体周囲のどこにタグが配置されても読取れるようにするため，金属円筒及びリーダの周囲に反射板を設置した．同軸導波管のTM_(01)モードと同様の金属物体周囲で一様な電界強度分布を発生させる．反射板設置による有効性をモーメント法を使用した電磁界解析及び実験から評価した．