野外環境下における人工海藻と漁網の二シンClupeaかaUasiiの産卵床としての活用

摘要

かって太平洋二シンClupea pallasiiゆ人下,二シン）は, 日本国内で北海道、サハリン系群（春二シン）を中心に 70万トンを超える漁獲量を記録したが，本個体群の漁場 が消失した現在では.地域個体群における5,000-10.000 トンの漁獲があるのみとなつている1'2)。こうした状況 から.日本海二シン資源増大プロジヱクト（1996-2004 年）を中心に種苗放流による資源の添加が積極的に行わ れてきたが，未だ国内で資源量の顕著な増加傾向は見られていない3)。