医薬·診断薬への応用に向けた化学修飾核酸アプクマーの開発

摘要

人工核酸を用いた転写および逆転写反応は，人工核酸をランダムスクリーニング法へ応用する上で重要な技術となる．核酸のランダムスクリーニング法には，SELEX法（Systematic Evolution of Ligand by Exponential Enrichment）やキヤピラリー電気泳動（CE）－SELEX法， Cell－SELEX法などがあり，抗体と類似の機能をもつ核酸アプタマーを任意の標的分子（ターゲット）に対して創製することができる（図1）．核酸アブタマーは，生物を用いることなく創出することができる点や，化学合成によってmg～gスケールで安価に製造できる点，乾燥状態で常温保存できる点などの特長があるため，研究試薬や医薬·診断薬への応用が期待されている．