心疾患モデルマウスの非侵襲心機能マッピング－マウス心磁図計測のための高空間分解能SQUIDシステムの開発－

摘要

ポストゲノムの時代を迎え，医学分野では疾患の機序解明や薬理効果の検証のために，遺伝子工学的技術によって作製された疾患モデル小動物が広く用いられるようになってきている．このような実験動物の中でも，マウスは最も早期に全ゲノム配列が解明されたことから，ラットやモルモットなどの他の実験動物に比べて，多種類の疾患モデルが生み出され，利用されている．脳?心機能疾患の分野では，高血圧?高脂血症，心筋機能障害モデルマウスや，ハンチントン病，うつ病モデルマウスなども作製されている．