クルマHビ養殖飼料におけるカロテノイドの添加効果

摘要

カロテノイドは微生物、植物、及び動物に広く見出される脂溶性の色素化合物のことを指し、生物の体色に深く関与することから、魚介類養殖では主に体表面や可食部の色調を改善する物質として配合飼料に添加されている。特に養殖ェビ類では、市場において体色が重要視されるため、古くから色調への影響に関心が持たれており、国内外で研究が盛hに行われてきた。1900O年ごろから世界中で生産されてきたブラックタイガーゃバナメイ養殖の発展は、甲殻類におけるカロテノイドの研究を大きく後押しした。一方で、同時期にはインドネシアゃフィリピンにおいて、体色が暗い灰色を示す天然のブラックタイガ—と比べて、薄い青色となつた個体が養殖環境下で頻出し、市場価格を低下させる要因として問題視されるようになつた。