富山県のチューリップ栽培における 耕種的土壌ウィルス病害抑制の現状

摘要

富山県でのチューリップ栽培は大正7年に 砺波市の水野豊造（みずのぶhぞう）氏が開 始してから、今年で100年を迎えました。昭 和29年にはチューリップを県の花に制定し ており、県民に最も親しまれている花のひと つであり、全国的にも富山県のイメージとし てチューリップが定着しています。このように富山県でチューリップ栽培が盛 hになった理由の一つとしてとして、チュー リップ栽培に適している土地であることが挙 げられます。その具体的な理由の1つ目は、 冬期間の積雪があり、雪の下の温度、湿度が 一定に保たれ、低温の被害を受けにく く、病 害の発生が少なくなる点です。2つ目は、富 山県では球根肥大期である5月の日照時間が 比較的長いため、球根が肥大しやすくなる点 です。そして3つ目は豊富な雪解け水に恵ま れていることと、水稲の裏作として水田を活 用できる点があります。これらの理由と先達 者の努力により、富山県でのチューリップ栽 培が盛hとなり、全国的にも有名となりまし た。