子どもの運動習慣や体力は学級内での対話的活動と関連するのか？ 一ビジネス顕微鏡によるコミュニケーションの可視化デ一夕による分析から一

摘要

我が国では学校教育における子どもの「言語活動の充実」を図ること(文部科学省，2011)や，能動的な学習 活動であるアクティブ?ラーニング(文部科学省，2015) の実現が求められている.特に，「対話的な学びの過程」 (文部科学省，2016)が重要であるとし，子どもたちが対 話による関わり合いの中から課題解決に向かうことで， 思考力や判断力などを伸ばすことに繫がると示されてい る.小学校および中学校の新学習指導要領(2017年3月 告示)においても，「児童の言語活動など，学習の基盤 をつくる活動を充実する」と明記されたように，これか らの学校教育では子ども同士の対話的な学習場面を充実 させることによって，コミュニケーション能力を育成し ていくことが求められている.