2008年春に長野県で発生した地すべり災害

摘要

2008年3月から4月にかけて長野県では地すべりが連続的に発生した（3月1E日長野市（鬼無里）原地区，17日飯山市富倉地区，28日小谷村泥崎地区，4月1C日飯山市大川地区）。 原地区の地すべりは，2007年10月27日台風20号による降雨で活発化したもので，その後復旧工事が実施されているものの，裾花川への移動土塊の流入が懸念される状況である。 大川地区地すべりは，規模は小さいものの荒廃田畑からの泥土が押し出している（下流県道への被害は出ていない）。 富倉地区の地すべりは国道292号及び関川支流松田川へ押出し，松田川は一時閉塞した（現在は開通している）。 泥崎では，1903年，1971年に発生したものの近傍で地すべりが発生した。 当地区は通称小土山地すべりとして知られているので，以下，この通称を採用する。