10年後を視野にグループの材料研究担う健康と環境が基軸、目的志向鮮明に外部との連携強化、未踏領域の情報獲得へ

摘要

2003年にドメイン別の経営哲理体制に移行した松下電器産業は、研究所の体制も大きく変えた。グループ全体の将来をにらhだ研究部門と、各事業に直結する研究部門を明確に分け、10年先の事業を想定した研究開発は先端技術研究所が担う。 大学や国立研究機関が集積する京阪奈地区に立地する同研究所は、ナノテクノロジー研究所と知能情報技術研究所の2研究所からなり、同社にとって新しい産学連携を進めている。 ナノテク研究では、熱電変換材料やたみばく質を利用した半導体メモリーなどで成果が出始めた。