超音波内視鏡ガイド下胆道ドレナ一ジ（EUS-BD)

摘要

超音波内視鏡下胆道ドレナージ（EUS-BD)はinterventional EUS関連手技のなかでも難易度の高い手 技の1つである。本手技は2001年にGiovanniniら" が，内視鏡的逆行性脖胆管造影法（ERCP)不成功例 に対して胆管?十二指腸瘻孔形成術[現在のEUS下胆 管.十二指腸吻合術(EUS-guided choledochoduodenos-tomy ： EUS-CDS)]を報告したことに端を発する。2003 年にはBm'mesterら2)が，経胃的肝内胆管ドレナ一ジ術 [現在のEUS下胆管.胃吻合術（EUS-guided hepatico-gastrostomy ： EUS-HGS)]を報告した。現在，EUS-BDの手技成功率や臨床的成功率は 90%以上とする報告が多いが，これらはいずれもハイ ボリュームセンターからの報告であり，いまだ標準化 されているとは言い難い。また偶発症発生率も比較的 高く，リカバリーも困難なことが多いため，第一選択 とするべきではない。現状では施行適応を吟味するべ きである。