職業教育としての鍼灸知識·技術·経験

摘要

昨夏の東洋療法学校協会の教員研修会でシンポジストとして発言をさせていただきました。その内容は京都の下町の小さな鍼灸院を通じて見えるこの日本の鍼灸の現状と未来に対する希望です。とくに日本の鍼灸はどこに行くのだろうか。将来日本の鍼灸は無くなってしまうのでは無いだろうか。そのような杷憂を話させていただきました。とくにその対象が鍼灸学校の先生方であったので、職業として職人気質をもつ鍼灸師を育てて欲しいと言う願いをこめました。けっしで私が一流の鍼灸師と亭っわけではなく、毎日臨床で苦しむ未完成の臨床家として、同じ悩みを共有する鍼灸師をもっと多く作っていただきたいと言う思いからです。