を用いた肝線維化評価法の有用性 用手的加圧による組織ドプラ法による検討

摘要

慢性ゥィルス性肝炎において肝線維化を正確に診 断することは，病態の把握，治療法の選択および肝 発癌リスクの評価において重要である。肝線維化 診断はゴールドスタンダ一ドである肝生検によって なされるが，肝生検は侵襲的で，極めて稀であるが 生命に危険が及ぶ合併症を生じる可能性があり，繰 り返して施行することは現実的には困難で，サンプ リングエラーが生じたり，病理診断者内変動や病理 診断者間変動を受けたりする。非侵襲的な検查方法として血小板，ヒアルロン酸，4型コラーゲン7S などの線維化マーカ一や各種データを組み合わせ たAPRI， FIB-4， Fibrolndex などの指数の有用 性が報告されているが，肝臓以外の背景病態の影響 を受けるため解釈には注意を要し，その値だけで肝 線維化を評価できない側面がある。