大学における原子力教育の今 東京大学：人類社会の持続と発展に貢献する人材の育成

摘要

東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻は、本学の全学組織であった原子力研究総合センターと工学系研究科組織の原子力工学研究施設を改組して、専門職大学院の原子力専攻と共に、二〇〇五年四月に設置された。本専攻は、いわゆる普通の修士課程と博士課程の教育研究を担う専攻として本郷キャンパスに設置され、その一方で原子力専攻は専門職大学院として東海地区に設置された。原子力工学専攻を前身とするシステム量子工学専攻は、二〇〇八年三月末に、その大部分が造船系ならびに資源系の専攻と合併してシステム創成学専攻へ、そして残りが本専攻に吸収される形で改組され、本郷における原子力教育は、本専攻に一本化された。筆者もこの時に電気系の専攻から本専攻へ異動した。