ソーラー建築部会見学会報告～YKKパッシブタウン黒部モデル

摘要

ソーラー建築部会では，定期的に再生可能エネルギーを活用した建築や街区の見学会を開催しているが，今回は「YKKパッシブタウン黒部モデル」の見学会を企画し，14名が参加した．「YKKパッシブタウン黒部モデル」は，YKKの社宅跡地36，100m~2を，およそ6期に分けて開発するもので，黒部の自然エネルギーを活用し，電力や化石燃料などの消費を抑えた「まちづくり·住まいづくり」を目指したプロジェクトである．冬は太陽熱，バイオマス，地中熱（地下水）を利用した居住区域温水暖房やロードヒーティング，夏は季節風（あいの風）を帰かしたパッシブな暮らしの実現を目指している．2015年1月に着工し，2025年までに総住戸数約250戸，総入居者数約800人を予定しており，第1期，第2期が竣工済である．