近くて遠音は男女の緣（2）「条件」にこだわる男と女のすれ遣い

摘要

十年ほど前、山形県のある町で二十代から三十代の青年男女に集まってもらい、結婚問題で話を聞いたことがある。 既婚の男女をふくめて十一人いたが、独身の女性が四人、男性が五人いた。 女性のうち二人は跡取り娘で、それぞれ農協や役場に勤めていて、男性は五人とも農業後継者だった。