米中の農業の現状と見通し

摘要

二月二十二－二十三日に開催された米国農務省 ║SDA）主催の農業フォーエフムにおける発表を中心に米国と中国の農業の現状と見通しを紹介します。 このフォーラムのメーンは二〇〇八年までの米国を中心とした農業の基本的見通し（ベースラィンプロジェクト）です。 この見通しはUSDAの単なる予測ではなく、米国の一九九六年農業法と現在想定される諸条件のもとで、将来どのような状況が訪れるかを表したもので、今後の政策を考一ズる上で参考とするためのものです。 この見通しによれば、米国の農産物の輸出見通しはアジアとロシアの経済危機の影響で二－三年落ち込むが、その後、回復して二〇〇八年には輸出額は七百三十億ドル、輸入額は五百億ドルに達し、米国農業の将来は明るいとみています。