外食、中食、内食の競合と食市場の行方: 日本の惣菜市場の動向 -日本惣菜協会「惣菜白書2010年版」より-

摘要

(社）日本惣菜協会では、このほど「2010年版 惣菜白書」を刊行した。協会は毎年。惣菜産業の トータルマーケットを算定することを主な目的と して、小売店における販売動向の調査を実施して いる。調査期間は2010年1月から3月。消費者 動向の調査では初めて北陸圏を加えるとともに、 おせち料理、恵方卷きの動向についても調査を行 つている。今回の調査結果から算出した2008年のトータ ルマーケットは、8兆2,156億3,400万円。「百貨店」が前年割れとなったものの、市場トータルは前年比プラス3.4%の伸びとなつた。2008年で最 も売り上げが伸びた業態は「食料品スーパー」と 「CVS」でプラス4.8%と同率の伸びを示した。「食 料品スーパー」はここ数年、長時間営業店舗の増 加等により、シェア拡大が続いているほ生活 者の外食控えによる客数の増加などで前年に引き続き規模が拡大する結果となった。一方、rcvsj は新規出店による売上高の押し上げ効果が規模拡 大の要因となった。