高知県における産学官民連携の取組み:幻のお茶「碁石茶」の魅力一

摘要

高知県長岡郡大豊町に伝わる碁石 茶は、中国のプーアル茶と同様に、 発酵させて団茶のように固めたお茶で ある。摘hだ茶葉を大釜で蒸し、室に 入れて発酵させた後（カビ付け）、茶 桶に入れて上に板を置き、重石を積h で漬物のように圧縮する。水分がとれ て固くなった茶葉を包丁で賽の目に切 り、天日で乾燥して製品となる。これ が真黒にふくらみを持ち、碁石にそつく りであること、また天日で乾燥している 光景が碁盤に黒い碁石を並べたように 見えることからその名前がついたと言 われている。日本に残る伝統 的発酵茶としては碁石茶以外は同じ四 国の阿波番茶、石鎚黒茶と富山のバ 夕バタ茶のみである。