HACCPの制度化で広がる迅速検査ニーズに応える 簡易/迅速微生物検査法の開発動向

摘要

2020年のHACCPの義務化の動きの中で、フードチェーン全体の工程管理の必要性がクローズアップされ、ェ 程管理で迅速判定が可能な微生物検査法へのニーズが高まっている。これまでの公定法検査は、行政検査や証明 書のための検査では必要だが、企業が行うHACCPに基づいた自主検査では、重要管理点のモニタリングゃ改善 の検証にための迅速/簡便な検査法を選択することが重要だ。2016年版の食品検査指針（微生物編）でも、企業 がリスク管理のために行う自主検査について初めて記載され、妥当性の確認された迅速法の活用が推奨されている。 本稿では自主検査に拡がる微生物の簡易/迅速検査法ついて、開発動向を見ていく。