食品における微生物検査法に関する議論と動向

摘要

食品における微生物制御に関する議論は，国際的にも国内においても熱心に進められている。 国内では内閣府食品安全委員会において，食品における微生物の危害が科学的に分析され，病原微生物に対するリスク評価が行われている。 蒲У膜矢鶔嚖蚧耍⑸铯我幹皮渲朴蛐肖Δ趣いΨ较蛐预隙à蓼盲皮俊 リスク評価の結果を受けて食品における微生物のリスクマネージメントを行うためには，科学的根拠に基づいた微生物検査を行わなくてはならない。一方，微生物の検査では遺伝子検査や，免疫学的手法による検査法が開発され，新しい技術の開発もめざましい。 この様なことから，現在，食品における微生物検査すなわち，食中毒起因細菌や汚染指標菌の検査法に関する関心は高まっている。 本稿では，これまでの国内の食品における微生物検査法の現状を解析し，今後の微生物検査について考えてみたい。