昨秋の野菜の価格高騰を振り返って

摘要

昨年の10月から年末にかけて、野菜の価格が高かったのを覚えておいででしょうか。 テレビや新聞でもレタス1玉が1，000円台というような野菜の高騰を報ずる報道が多数なされました。相次ぐ台風や長雨などの影響で、秋から冬にかけての野菜の産地が甚大な被害を受け、供給量が減少したため、レタスやキャベツなどの葉物野菜を中心に長期間にわたり、野菜の価格が高騰してしまったのです。 このように、野菜は、気象条件の影響を強く受けて作柄が変動しやすい上に、国民の食生括上不可欠なものであって、かつ代替性が乏しく、また長く保存することができないため、生産の増減により価格が大きく変動しやすいという特質を有しています。