今世界では-食料と安全国際ニュース- 米国のバイオエタノール混合率およびセルロース系原料からの バイオエタノール生産の展望

摘要

米国では1970年代後半から、エネルギー、環境問題そして余剰農産物問題への対応から、 とうもろこしを主原料としたバイォェ夕ノー ルの生産およびガソリンへの混合が実施され ている。特に、1990年以降は改正大気浄化法 施行や含酸素燃料として使用されたMTBE (メチル、夕一シャリー、ブチル、エーテル） の代替によりバイオエタノールの需要、生産 が増加した。最近の米国におけるバイォエタノ 一ル需要 の拡大は、「中東からの石油依存」からの脱却 というエネルギー安全保障問題を強いィンセ ンティブとしている。2007年12月19日に「ェ ネルギ一自立、安全保障法」（Energy ーndependence and Security Act of 2007)力成立し、再生可能燃料基準（Renewable Fuel Standard)を2022年までに360億ガ口ン(13，626万は）まで拡大することを決定した。 このうち、150億ガロン（5， 678万kfl)はとうも ろこしを原料とするバイォエタノールとし、 210億ガロン（7， 949万kfi)をとうもろこし以外 のセルロース系原料からのバイォエタノール やその他の先端的バイオ燃料としている。こ のように、米国では今後、バイオエタノール を中心とするバイォ燃料の更なる普及拡大を 図る方針である。