予測制御としての精神性発汗■血管収縮機能と体温調節に及ぼす影響

摘要

ヒトの発汗には精神性発汗、血管収縮と温熱性発汗、血管収縮がある.その定義には異論もあろうが，ここでは神経性伝達neural transmissionによる求心性入カストレスが引き起こす発汗'血管収縮を「精神性 発汗.血管収縮」，灌流性伝達convectional transmissionによる求心性入力がもたらす発汗.血管収縮を 「温熱性発汗、血管収縮」と定義する.神経性伝達とは皮膚温熱受容器からの入力が末梢神経—脊髄—視床 一大脳皮質と伝達され，温熱感や寒冷感を生じ，そのシグナルが視床下部に送られる.一方，灌流性伝達と は気温により加温、冷却された血液が視床下部まで循環し，その温度が視床下部の温二ユーロンゃ冷ニュ一 口ンを刺激して生ずる温熱感、寒冷感をさす.